#figshare 機関版リリース記念!? @figshare のファウンダー @MarkHahnel 初来日講演決定!

お待ちかねのビッグニュース!みんな大好き? figshare が遂に機関版をリリースしました!!
figshare といえばオープンデータ、オープンデータといえば figshare というくらい欧米の研究者は研究データの公開に積極的に活用しているオープンリポジトリ figshare。

figshare とは、研究者が出版した論文に関連する図表や動画などの研究成果を引用可能なオープンデータとしてウェブ上で共有するリポジトリサービス。出版した論文に掲載した図表や利用した生データのみならず、残念ながら論文掲載採用にはならなかったものの研究過程で生み出した図表・データや失敗(ネガティブ)データすら公開を促す figshare。
FigShare とそのオーナー Mark Hahnel に迫る! – @keitabando のブログ FigShare とそのオーナー Mark Hahnel に迫る! - @keitabando のブログ
FigShare relaunch キタ – @keitabando のブログ FigShare relaunch キタ - @keitabando のブログ

数ある figshare の特徴から、何かひとつだけ魅力を語ってくれ、と頼まれたら(誰も頼んでくれませんがw)、こちらになりますでしょうか。

「figshare にアップロードすると、一瞬で DOI がもれなくついてくる」

figshare に研究データ等をアップロードすると、公開直後に DOI(Digital Object Identifier)が付与され、オープンデータにした瞬間から引用・追跡可能に。
DOIって何? – 化学者のつぶやき -Chem-Station- DOIって何? - 化学者のつぶやき -Chem-Station-

研究者間でもジワジワとその重要ポイントを踏まえて利用が広まりつつある figshare(以下のポスト、コメント欄要チェックですよ!)。

MyOpenArchive がやりたくてやりたくてでもやれなかったところだけに多少の悔しさと過大な羨ましさがありますが、この「DOI 付き」が後々に altmetrics の重要な要素としてジワジワ効いてきます。
(「altmetrics とは?」という方には、以下の文献を参考までにご紹介。。)
BANDO, K, 2012, Altmetrics: alternative ways of measuring scholarly impact based on the social web, Journal of Information Processing and Management, vol. 55, no. 9, pp. 638-646. DOI: http://dx.doi.org/10.1241/johokanri.55.638

私も数少ない研究成果は全て figshare にアップロード済み。

ということで、figshare はオープンデータリポジトリという呪縛に惑わされず、文献やポスター、或はプレゼンテーションやその時の映像があるならば、どんどん figshare にアップしてしまいましょう(アップロードする際、カテゴリに paper や media、poster 等を選択できるので、あらゆる形式の研究成果を公開すること、絶賛推奨中です(by figshare advisor として)。

figshare にアップ・公開した流れで、その情報は Mendeley に流し込んでおきましょう(by Mendeley advisor として)。
altmetrics 的には Mendeley の My Publications 登録も非常に重要。ここではその重要性解説は割愛させて頂きますが、figshare の各ページから一瞬で mendeley に登録することが可能なので、figshare の DOI 付き(ココ超重要)研究成果を mendeley に登録するというセット作業を是非。

参考までに、私の Mendeley My Publications はこんな感じです。

Keita Bando is a memberof Social Scienceson Mendeley.

altmetrics や Mendeley など話が逸れてしまいましたが汗・・

figshare 機関版、その紹介ページを見てみると、名だたる大学ーーイェール大学・スタンフォード大学・ハーバード大学・オックスフォード大学等に属する研究者の方々が、既に fighsare を使っている、とのこと。

尚 figshare は、機関版リリースに先立ち、出版社版ともいえるサービス figshare portals for Publishers をリリース済み。

Academic publishers Nature, PLOS and F1000 currently trust Figshare to bring their published articles to life – either by making the entire supplementary article data open to their readers or by providing the article content.
https://twitter.com/MacmillanSandE/status/375568177628864512

figshare は Digital Science のポートフォリオサービス、Digital Science は Nature Publishing Group の姉妹企業、Nature Publishing Group は Macmillan のグループ企業、ってこと?で、Macmillan のページを覗いてみますと上述の様な紹介がありますが、Nature は勿論のこと、オープンアクセスジャーナルの雄 PLoSF1000 といったところが既にパートナーシップを結んでいます。すごいぞ figshare。

クリエイティブ・コモンズで紹介されている辺りが個人的に嬉しいですね。
また話脱線してお詫びの余地ありませんが、クリエイティブ・コモンズには、一昔前にサイエンス・コモンズ(sciencecommons.org)って部門がありまして(現在はこちら)、研究データのオープン化が積極的に唱えられていました。その際にサイエンス・コモンズの中心人物だった John Wilbanks が日本を訪問したのを捉えてツーショットしたのがこちら(懐かしい)。
IMG_2191

当時かなり力を注いでいた国内オープンアクセス草の根活動の一環で、オープンアクセスウィークイベント開催を企てましたが、そこに集まった仲間と一緒に行ったのが、サイエンス・コモンズのウェブサイトを翻訳する活動(懐かしいみんな元気?)。

このクリエイティブ・コモンズ記事は、John と一緒にサイエンス・コモンズを引っ張っていた Kaithlin Thaney によるお膳立てと予想します。Kaithlin はサイエンス・コモンズから退いた後、Digital Science を牽引する Timo に誘われてチームの一員になり、積極的に figshare を推してましたしね。

(その Kaithlin、今は Digital Science を退き、Mozilla Science Lab のディレクターに。彼女にはとことん敬意を払います)

PLoS とはオープンアクセスの日からのつながりだし、最近 F1000 specialist にお声がけ頂いたし、なんかつながるなぁ、と感慨深い私。

この流れ、加速するでしょうね。次はどこだろう。(PeerJ とか eLife Science?或は Springer とか Wiley かな?)

またもや altmetrics ネタに話が逸れて恐縮ですが汗、機関向けに altmetrics tool を提供している Plum Analytics も figshare とコラボレートしており、機関の利用者(URA/リサーチ・アドミニストレーターになるのかな)は、機関に属する研究者の研究データを管理し易くなっています。

という具合で世界が広がる figshare。
機関版リリースについてはカレントさんや情報管理さんでも話題になったので、図書館員の方々も(またもや)無視できない存在出現ということで気になってきたのではないでしょうか。

情報管理webさんがニュースソースにしているこちら。

幾つか翻訳箇条書きされている中から気になる3つについて補足?コメントを。

Mark Hahnel, founder of Figshare, told Research Information that the company has been looking at how to offer an institutional version throughout 2013. Since the spring Figshare has been piloting its service at Imperial College in London and it also has development partners in the USA and Australia.
★2013年に入り機関版の提供方法を考え、春以降、Imperial College Londonや米・豪のパートナーと組んでサービスを試行してきた。

裏話になるのですが、実は今年春頃、mendeley を機関リポジトリとみなしてサービス開発や研究に取り組もうとしていたものの、いい線までいっていたものの大人の事情で実現不可能になった時期でして、ふと「そうか、figshare に同様のアイデアを横流しにして取り組んでみるのも面白いかも」と、まーくん(figshare の Mark のことを、私は親しみを込めてこう呼ばせて頂いております)に相談メールをしました。即返信頂いた内容はここでは引用しませんが、要するに上述の様な回答で、figshare として最優先で考え取り組んでいると聞いて、あら残念ーという想いと同時に、よしよしリリースが楽しみ、とこの日が来るのをずっと待ちわびていたのです。

The model of Figshare for institutions is that universities buy site licences, which provide researchers, through their Shibboleth authentication, with private storage space.
★機関版は、大学がサイトライセンスを取得し、Shibboleth認証により、研究者にデータ保管のプライベート/共有スペースを提供する。

まーくんの母校、インペリアル・カレッジ・ロンドンは未だ試験的導入なだけなのでしょうか。でも機関をあげて積極的に figshare を推奨しているようです。


サイトライセンス取得大学はもう既にあるんでしょうか、或は近日中に契約する大学あるからプレスリリースに踏み切ったのかな、など色々妄想してしまいます。
私的には、機関リポジトリを擁する大学(更には機関リポジトリ導入を検討している大学)に積極的に採用されて欲しい。これは mendeley 機関リポジトリ版構想から変わらぬ想いです。
既に機関リポジトリを運営している大学・図書館(員)にとって、(mendeley 同様)figshare は互いを連携させることにより価値が一層高まるでしょう。mendeley には、DURA project なるリポジトリとの連携を推進する活動がありましたが(もう今は自然消滅しちゃったのかな?)、そのコアな部分を握っていた Symplectic は今や figshare と同じグループ(つまりは Digital Science のポートフォリオカンパニー)となっており、スムーズな連携が期待され、とても魅力的に思えます(Symplectic の elements を購入せねばなりませんが)。
そんな Digital Science 総動員計画を垣間みることが出来る一文がこちら。

In addition, the service provides researchers and institutions with metrics about how their data is accessed. Figshare is starting to work with its sister Digital Science company Altmetric to enhance the metrics available. It is also working with another sister company, Symplectic, which helps institutions organise and track their research output.
★Altmetric社やSymplectic社と連携し、データアクセスに関するメトリクスを提供する。

これは Digital Science を引っ張る Timo の構想がやっと形になって見えてきた、と捉えてもよいのではないでしょうか。figshare・symplectic・altmetric、更には今後 readcube などなど、Digital Science のファミリー企業がつながりを見せてくれるものと期待しています。
http://www.researchinformation.info/images/features/RIJun13Profile1.jpg
via Completing the information cycle – PROFILE – Research Information

最近のまーくん、figshare 機関版だけでも大忙しだったでしょうが、figshare と連携を前提とした研究データ管理アプリ project まで手がけるという多才振りを発揮。

今のところ Mac 版オンリーみたいですが、僕はちょっと使いこなせていません(だって管理すべき研究データが手元にないんですもん!笑)が、是非ご利用になられた研究者の方々からレビューをお伺いしたいところです。

因にあまり知られていませんが、figshare にはディスクトップ版アプリもありまして、こちらは Win/Mac/Linux 版が提供されています。

そんな飛ぶ鳥を落とす勢いな figshare、何とまーくん初来日公演が決まったとのこと!しかも「第3回 SPARC Japan セミナー2013」と「第15回図書館総合展フォーラム」の2本立て!!

第3回 SPARC Japan セミナー2013
「オープンアクセス時代の研究成果のインパクトを再定義する:再利用とAltmetricsの現在」

日時 平成25年10月25日(金曜日)10:00~17:00
場所 国立情報学研究所 12階 1208,1210会議室

【概要】
昨今、”Open Access=Access+Reuse”の定義のもと、欧米では論文への障壁無きアクセスのみならず、論文データの再利用の議論が盛んになっています。また、論文だけでなく、研究データのOA化を義務付ける動きが著しい状況です。一方、オープンになった論文、データに対し、ソーシャル上での反応など、論文の被引用数といった従来の評価指標とは異なる手法によってその影響度を測る”Altmetrics”も注目されています。そこで今回のSPARC Japanセミナーでは、今年のOpen Access Weekのテーマである”Redefining Impact”とも呼応しながら、研究成果のインパクトについて焦点を当て、今後の多様な学術情報流通の展望ならびに課題について議論してみたいと思います。

11:00-12:20 論文資料データの再利用動向 Mark Hahnel(figshare)
https://twitter.com/nii_content/status/377652173019963392

第15回図書館総合展
ネイチャー・パブリッシング・グループ / デジタル・サイエンス主催フォーラム
進化する学術コミュニケーションツールとオープンデータの様相
~ 図書館の果たす役割 ~

日時 / 開催場所

2013年10月29日(火) 15:30~17:00
会場: パシフィコ横浜 アネックスホール 201(第一会場)
〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1

主催: ネイチャー・パブリッシング・グループ / デジタル・サイエンス
講演者:
Mark Hahnel マーク・ハーネル(figshare, Founder)
宮入暢子(ネイチャー・パブリッシング・グループ、コンサルタント / アナリスト アジアパシフィック)

当フォーラムでは、figshare の創立者、マーク・ハーネル氏を迎え、当社が提供するリポジトリサービス figshare をご案内し、学術論文だけではなくそれに付随する研究データを公開することの意義や、オープンデータが求められる背景について考察します。また、弊社アナリストの宮入暢子が、figshare や Altmetric、ReadCube など、デジタル・サイエンスが提供するソリューションを事例として、学術コミュニケーションのあり方やそれをサポートするツールが日々進化していくなかで、研究者が図書館に求める研究支援の将来を展望します。

ネイチャー・パブリッシング・グループ / デジタル・サイエンス主催フォーラム | Librarian Gateway | Nature Publishing Group

絶好のタイミング。行くしかありませんね。 🙂
まー君もとても楽しみにしているようですし、盛り上がりそうな予感。

figshare は、ORCID のメンバーでもあり、既にfigshareとORCIDの統合機能は実装済み、と ORCID Ambassador な私としては是非ツーショットでもって統合を記念したい考えです。笑

ということで、結局何が言いたかったか、というと、まーくん何者?ってことを以下の記事で予習して、まーくんどんなプレゼンするの?ってことを以下のまーくん最新ビデオで更に予習して、figshare そして機関版の理解を深めるべく Mark Hahnel 初来日公演に一緒に参加しましょ、ってこと! 🙂


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