Dr. Victor Henning – Co-Founder & CEO, Mendeley Ltd. 来日講演2012(福岡編)

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MendeleyのCo-Founder兼CEOであるVictor Henningが、2012年11月15日(木)から21日(水)までの1週間日本に滞在し、福岡・筑波・横浜にて計4回の講演を行いました。私は、エダンズ社スエッツ社のご好意により福岡・横浜の講演に参加させて頂き、横浜ではMendeley Advisorとして彼のイントロダクションを務めさせて頂く機会にまで恵まれました。本稿では、Victorに密着した3日間を通じてMendeleyについて再確認したこと/新しく発見したこと、また、Victorと彼に関わる人々との交流を通じて感じたこと中心にまとめます(前編/福岡編、後編/横浜編)。

昨年末に初来日した際は会う機会を逃していただけに、Victorが再来日するとのことで、
・彼と再会し
・彼の講演から新たな発見し
・彼と彼を中心とする人々と交流し
・彼の講演のイントロダクションを務める為に
講演先である福岡と横浜へ行って来ました。
「初来日した際は会う機会を逃していた」のに「彼と再会」とは??
実は今年のロンドンオリンピック開催直前(7月上旬)、ロンドンにあるMendeleyのオフィスを訪問し、Victorと初対面していたのです。
まさかこんなに早く再会の機会が、しかも日本にて訪れるとは!

<スケジュール>
今回(私が把握している範囲で)Victorの超過密スケジュールはこちら↓
(忙し過ぎて、希望の京都観光は次回来日のお楽しみになったとか。。)

2012年11月15日(木)
ロンドン→福岡(移動)

2012年11月16日(金)14:00~18:00
EDANZ SPECIAL SEMINAR: Innovation and the future of scientific
communication: How to help Japan’s authors meet research and
publication challenges
@エダンズ グループ ジャパン株式会社

2012年11月17日(土)10:00~11:30
第60回日本図書館情報学会研究大会プレイベント「ビクター・ヘニング氏(Mendeley)講演会」
@九州大学・箱崎キャンパス・文系地区・共通講義棟(101教室)

2012年11月18日(日)
福岡→東京(移動)

2012年11月19日(月)14:00~17:00
Mendeley – ビクター・ヘニング氏来日記念講演
@物質・材料研究機構 並木地区 WPI-MANA 棟大会議室

2012年11月20日(火)13:00~14:30
『Mendeley(メンデレー)機関版の新たな可能性』
パシフィコ横浜 第7会場(E205) 第14回図書館総合展内

2012年11月21日(水)
東京→ロンドン(移動)

来日の可能性について噂を耳にしたのが7月下旬。その後、詳細なスケジュールが調整されていく中、スエッツ社より「図書館総合展でのVictor講演にてイントロダクション」をご依頼頂くという光栄もあり、横浜行きは随分前から確定していました。が、エダンズ グループ ジャパン株式会社の代表取締役ケリーさんーースエッツ社の深田さんと懇意の仲であり、私のオープンアクセス推進活動やMendeley Advisor活動に興味を抱いていてくれてたーーに、「是非この機会にお会いしましょう」と声を掛けて頂き、エダンズ社主催のシークレット?セミナー及び第60回日本図書館情報学会研究大会プレイベントにも参加することができたのです。

https://twitter.com/JournalAdvisor/status/269003638079361024

ケリーさんについては、深田さんからお二人の関係などエピソードをお聞きしていたものの、LinkedInでのつながりしかなく理解不足否めませんでした。が、実際お会いした2日間で、ケリーさんの人柄や事業への情熱にすっかり魅了されてしまった次第です。また今回の福岡・横浜で大変お世話になり仲良くして頂いたエダンズ社のトムさんとは、実際お会いするまでは簡単なメール交換くらいだったのですが、ケリーさん同様とても暖かく優しい人柄にすっかり惚れ込んでしまうまでに。殿村さん、ベンジャミンさん、クリストファーさん、アマンダさん、滝さん・・エダンズ社のみなさん、おもてなしを本当にありがとうございました! :)

シークレット?セミナーは、この夏移転したばかりという海と公園を一望できるエダンズ社にて、九州大学の研究者や図書館員の方々、そしてエダンズ社・スエッツ社の方々を中心に約30名の参加者で開催。
Victorからは
Mendeley: From three guys in a virtual garage cialis online to changing the face of science?
と題したプレゼンテーションとライブデモがありました。

(↑こちら昨年末初来日時のスライド。今回は若干の変更・追加などありますが、基本的にはこんな感じ)

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https://twitter.com/KeitaBando/status/269320579100839936

Mendeleyの基本的な機能説明や実際のデモを、生でVictorから聞くのは初めて。既に知っている内容とはいえ、彼の落ち着いたプレゼンテーションにすっかり魅入ってしまいました。

最初に「おおっ」とキタ個所は、
Symplectic Elements: Integrate Mendeley with institutional repositories (DSpace, Fedora, ePrints, Intralibrary)
のタイトルが付いたスライドが表示された時でしょうか。

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以前よりMendeleyと機関リポジトリとの連携・同期については強い関心を持っていましたので、彼の口からSymplectic Elementsにていて言及されたのを聞いた時は、(当たり前といえば当たり前ですが)「順調に進んでいるんだ」というのが率直な感想でした。このプロジェクト(DURA project)がどんな進み具合か、今後どう進展していくのか、・・せっかくの機会ながら確認・質疑出来なかった自分を今は酷く責めています。。JISCの助成を受けているDURA projectは、Mendeley・Symplectic・ケンブリッジ大学による共同プロジェクトですが、例えばイギリスのRSP(Repositories Support Project、同じくJISCの助成を受けていて、日本でいうところのDRFかな??)と協調して先ずはイギリス内の機関リポジトリと次々と連携を深めていく、とか妄想が広がります。
改めて、「(機関リポジトリの構築や運営を担っている)図書館(員)にとって(も)、Mendeleyは無視できない存在になってきているなぁ」と認識した次第。
さて、図書館とMendeleyといえば、MIE(Mendeley Institutional Edition、Mendeley機関版)の詳細説明をも頂きました(九州大学さん、準備はOK?)。
Our first MIE customers
のスライドには、9機関ものロゴが登場。
Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics , USA
Stanford University, USA
University of Western Ontario, Canada
University of Pittsburfh, USA
Korea Advanced Institute of Science and Technology, Korea
Agriculture, Forestry and Fisheries Research Council, Japan
University http://santamonicaskin.com/online/ of Nevada, Reno, USA
VIT Technical Research Center of Finland, Finland
University of Nottingham, Malaysia Campus, Malaysia
2012年1月にMIEがプレスリリースされ、2012年8月には5ヶ国7機関の導入となったMIE、数ヶ月で6ヶ国9機関に増え、広まりつつある模様。
国内機関別利用者数でいえば東京大学・京都大学・大阪大学あたりが多そうですが、国内初導入の農林水産研究情報センターの次にくるのは(今回のVictor来日反応を肌で感じた直感からして)物質・材料研究機構と筑波大学の「筑波勢」に加えて、九州大学あたりではないかと妄想が膨らんだり。初来日の流れも汲み取ると、そこに千葉大学も加わったり、とか更に妄想は膨らみます(みなさん、準備はOK?)。

会場全体の関心が高まったと思われるのは
We’re turning our database into an app platform:
のスライド以降、Mendeley Open APIを使った数々のアプリ紹介があった箇所でしょうか。
Mendeleyには200万人を超えるユーザと、そのユーザが登録した3億件以上の文献情報があり、その文献情報が蓄積されたデータベースを、APIを通じて開発されるアプリ・・1,500人以上の開発者・250以上のアプリを擁するまでに成長したMendeleyのデータベース。
ReaderMeterKleenkPaperCriticOpenSNPといったアプリの紹介に、聴講者は驚きどよめいていた感じでした。
Mendeleyアプリは、開発者向けのウェブサイトでいくつか一覧表示されているところで確認はできますが、近い将来はMendeley Desktopから(AppleのiTunes App StoreやEvernote Trunk)の様にアクセスできるようになるとイイな。

(そしてそしてひと通りのプレゼンを終え、質疑応答の時間に入るのですが、・・ここは潔く、詳細割愛ごめんなさい。。)

セミナー後は、参加者とのソーシャル・ネットワーキング。日本には現時点で(私を含めて)19名のMendeley Advisorがいるのですが、九州大学所属のAdvisor、Gergely Juhaszさんと初対面できました。Gergelyさん、九州大学にてMendeley講習会を企んでいるとのことで開催が楽しみ。僕も呼んでくれないかな(Gergelyさん・九州大学付属図書館天野さん・スエッツさん、準備はOK?)。

ネットワーキングの最中、日本語堪能なクリストファーさんに通訳として入って頂き、アマンダさんからインタビューを頂いたりしました。どんな記事になっていつ公開さるのか楽しみ(アマンダさん、準備はOK?)。

とても楽しく充実したセミナーとネットワーキングも終わり、トムさんをはじめとするエダンズ社若手チームと、Victor・私の5人で居酒屋へ。
(ここでもうまくコミュニケーション取れなかった為、ここも潔く、詳細割愛ごめんなさい。。)
目の前に焼酎片手にするVictorがいるという不思議な光景。素晴らしい、夢のような福岡初日でした。

そして翌日、雨が降る中、第60回日本図書館情報学会研究大会プレイベント「ビクター・ヘニング氏(Mendeley)講演会」の会場、九州大学へ。

https://twitter.com/JournalAdvisor/status/269006037464535041

詳細は佐藤さんのブログに譲ります。
「文献管理の革命児来る! クラウドと共有”これからの研究者の文献管理” ビクター・ヘニング氏(Mendeley)講演会」(第60回日本図書館情報学会研究大会プレイベント) – かたつむりは電子図書館の夢をみるか

(UPDATE: 2012/11/30, ビデオが公開されたので貼付けました)
[youtube http://www.youtube.com/watch?v=yZvo5GLHYVM&w=560&h=315]

スライド・タイトルは・・
Social Media for academia: IT7s time to change the way we to research
基本的に前日のスライドと同じなのですが、タイトルや若干の内容変更で、客層や客数を察知して対応するVictorに感服。

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https://twitter.com/KeitaBando/status/269609559709077504

前日同様、Mendeley Advisor解説個所では、嬉し恥ずかし私を紹介してくれるVictor。
会場の雰囲気を和らげるべく
Use love
と題したスライドに、Mendeleyをこよなく愛するツイートを紹介するVictor。
Mendeley-User-Love

個人的に、要再チェックと感じた箇所は・・
Three recent peer-reviewed studies:
Mendeley readership data correlates highly with
Tomson Reuters’ citation metrics… and it’s real-time
で紹介された文献。
Related info on Validating online reference managers for scholarly impact measurement | Mendeley
Related info on Altmetrics in the wild: Using social media to explore scholarly impact | Mendeley
Related info on F1000 , Mendeley and Traditional Bibliometric Indicators | Mendeley

この辺りは最近話題となりつつあるaltmetrics(ソーシャルメディアを活用した研究評価指標)とも絡んでいて、とてもムラムラする箇所です。
Mendeleyはaltmetricsに欠かせない(altmetricsにとってもMendeleyは欠かせない)存在になりつつあること再認識。
Mendeley人気に拍車がかかれば、必然的にaltmetricsに注目が集まる・・来年のSPARC Japanセミナーあたりではきっとaltmetricsをテーマとしたセミナーが開催され、第一人者のJasonあたりが来日して・・そんなことを妄想しながら聴き入りました。

福岡でお世話になったケリーさん・トムさんをはじめとするエダンズ社のみなさん、本当に本当に楽しい時間とおもてなしを、ありがとうございました!!

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